PC工事は1960年代に入って東海道新幹線、東名高速道路等 大プロジェクトが最盛期を迎えることにより、飛躍的な発展の兆しを見せ始めました。
この発展に伴って、PC工事に携わる専門施工技術者の不足を発注官庁より指摘され、当社はこれらの要請に応えるべく、当時のフレシネー工法実施協定会社と協議の上、その解決法の一つとして1968年にフレシネー技士資格認定制度を設け、PC技術者の育成に着手しました。
資格認定を行うにあたり、当社との協定会社に所属する技術者を対象に毎年一回、東京にて筆記による認定試験を行い、その合格者をフレシネー技士として認め、広くその名前を公表することとしました。その結果、同技士に指揮監督を行わせることによって、安全確実なPC工事が確保されるようになりました。
1993年、PC技術協会によるPC技士制度の発足に伴い、フレシネー技士資格認定制度は、筆記試験による認定方法から講習会方式に変更しました。
受講者対象は前記協定会社に所属し且つPC技士の資格を取得している技術者とし、当社内に組織された認定委員会により開催される「フレシネー技士認定講習会」を受講修了した者に、フレシネー技士の資格が与えられ、従来通り公表していました。
2007年には、これまで要望の多かった関東圏以外での開催を初めて行い、5月に九州地区、9月には近畿・中部地区で開催しました。また、このときより講習会名を「FKKフレシネー工法講習会」と改め、PC技士を有していなくても本講習会を受講できるよう制度を変えました。
2009年からは再び関東圏を対象に弊社の平塚機材センターにて講習会を開催しており、2022年8月24日に297名の方が受講されています。また、コンサルタント業者を対象にしたフォーラムも2009年より開催しており、2022年8月23日に121名の方が受講されています。(2021,2022年度はオンライン配信で開催致しました。)
尚、本講習会は2009年より、フォーラムは2010年より、(社)全国土木施工管理技士会・連合会の継続学習制度(CPDS)に登録しており、講習内容をより有効に活用して頂けるようにしています。
フレシネー技士資格者数1968年〜1992年の24年間、筆記試験による認定者数は4,905名、また1994年より現在(2023年時点)までの講習受講による認定者数は2,598名となり、フレシネー技士総数は2023年4月1日現在7,503名です。
2007年より「FKKフレシネー工法講習会」を受講された方には、講習会修了証をお送りしています。
海外研修団各協定会社より推薦され、当社が選考したフレシネー技士がフランスをはじめヨーロッパ諸国に於いて、フレシネーPC技術の研修を受ける制度で、1969年より実施され2004年迄に述べ195名が派遣されています