当社は、フランス人技術者Eugene Freyssinet氏が発明したプレストレスト・コンクリート(PC)技術の原理特許をフランス国よりフレシネー工法として導入し、1952年7月にその普及・振興を目的に掲げ設立されました。
当時の我が国は戦後の復興期にあり、PC技術に関しては、特に急務とされた鉄道復興事業のなかで、枯渇した木材資源を材料とするそれまでの木製枕木に代わり、PCマクラギの研究開発が進められ、実用化段階にありました。PC技術は、その後もPCマクラギに留まらず、その構造的優位性から、鉄道駅舎やプラットホーム等の構造物にも採用されるようになりました。
橋梁では、1953年、フレシネー工法を用いた最初のポストテンション方式によるPC道路橋「十郷橋」が福井県に建設され、その翌年の1954年には、滋賀県甲賀市信楽町に国鉄営業路線としては初めてのPC鉄道橋「第一大戸川橋梁」が当工法により建設されました。この橋梁に於いては、施工中に実施された多くの実験、調査を含めた施工記録がその後のPC発展に大いに寄与したことと、製作されたPCコンクリート構造物の高い品質に対して学術的価値が認められ、2021年8月にPC構造物としては初めて国の重要文化財に指定されました。
以降も、フレシネー工法は、大量生産の時代に即した優れた操作性を有する定着工法として、PC技術の発展とともに着実に実績を重ね、新幹線鉄道や高速自動車道の橋梁および高架橋に広く採用され、我が国に於けるPCの工業化に広く貢献して参りました。
設立以来70年を経てPC工法の応用分野はさらに多様化され、新設工事に加えて補修、補強工事への対応が増加して参りました。当社はPC構造物に使用する多種のPCケーブルに対応する中間定着具や特殊資機材、更に外ケーブルを用いた補強用定着具等の開発を進めております。
今後も更なるニーズに対応するべくPC関連の資機材を開発し、 PC事業の発展に貢献して参ります。
社名 | 極東鋼弦コンクリート振興株式会社 (呼称:FKK) | |
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商号 | 極東鋼弦コンクリート振興株式会社 KYOKUTO KOGEN CONCRETE SHINKO CO.,LTD. |
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事業所 | 本社 | 〒104-0045 東京都中央区築地1-12-22 コンワビル6階 MAP
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西日本営業所 | 〒532-0011 大阪府大阪市淀川区西中島3丁目18-21 NLC新大阪18号館6-G号室 MAP
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機材センター | 〒254-0807 神奈川県平塚市代官町37-31 MAP
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代表者 | 代表取締役社長 山下和則 | |
設立 | 1952年(昭和27年)7月 | |
資本金 | 2億3千万円(資本準備金を含む) | |
FKK フレシネー |
FKKフレシネー工法実施会社: 65社('23.4.1現在) FKKフレシネー技士有資格者数: 7,503名('23.4.1現在) |
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営業種目 |
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